フランチャイズで独立開業はなぜ成功率が高いのか?

独立を志したら、フランチャイズで開業してはどうだろう?と考える方も多いのではないでしょうか。

現在ではフランチャイズでのビジネスも多種多様になっており、たくさんのフランチャイズチェーンが存在します。

そこで、フランチャイズで独立するのは、起業の成功率を高めるものかどうか、私の経験談を踏まえてお話ししてみたいと思います。

フランチャイズで独立開業するメリットは何?

まず最初に、フランチャイズで独立開業する事のメリットを考えてみましょう。

私自身はフランチャイズでの独立はしていません。
まったくの独自で開業しています。

独自に開業した事による経験を踏まえ、もしフランチャイズで独立開業していたら、こんな部分で楽だったろうなと思われる事を挙げてみます。

・フランチャイズチェーンのブランド力を活用できる

・開業当初から実際に成功しているノウハウを得られる

・同業者の情報が得られる

・仕入れの際にフランチャイズチェーン全体のスケールメリットを享受できる

主には上記のようなところが大きなメリットになります。

フランチャイズチェーンのブランド力を活用できる

個人で独立していきなりブランド力を持つ方と言うのは稀です。

独立前にすでに業界内で地位や名声を得ていた場合を除き、ほとんどいないと思います。

でも、フランチャイズで独立すれば、開業したと同時にブランド力を手に入れる事ができます。

かつ丼の店おかもとの苦戦

例えばかつ丼が食べたいと思った時、どちらも車で15分の場所に、東に行けば「かつ丼の店おかもと」と西に行けば「かつや」があった場合、どちらに向かいますか?

おそらく、かつやの圧勝でしょう。

前から「おかもと」の存在を知っていて、気になっていたなら話は別です。

でも普通は、わざわざ15分走るなら、出たとこ勝負の「おかもと」に行くような博打をする人は、少ないと思います。

一方の「かつや」はと言うと、例えば札幌のかつやで食べた事はなくても、他の地域にあるかつやには行った事がある方は多いでしょう。その逆もしかり。

多くの人は失敗や損をする事を嫌いますから、どちらも初めて行くお店なら、「おかもと」には行きづらいわけです。

もし「かつや」のフランチャイズで独立したなら、かつ丼店を経営するのが初めてでも、開業していきなりブランド力を手に入れる事ができます。

これは大きなメリットです。

ブランド力がなく苦労した独立当初

私は企業を相手にする、いわゆるB2B(business to business)の仕事をしています。

個人の飲食店なんかは別ですが、それなりの規模の会社にいきなり「おかもとさん」が飛び込みで営業に来ても、相手にしてもらえない場合がほとんどです。

メーカーや商社に商品を安く売ってもらおうと思っても、「おかもとさん」には安く売ってもらえるどころか、取引自体してもらえません

なので私は、独立前に株式会社を立ち上げ、「法人の営業マンのおかもと」として営業をしていました。法人として、商品を仕入れる事ができました。

そのために会社登記の費用を払いました。高い社会保険料も毎月払っています。赤字の時から毎年、最低7万円以上の法人税も払っています。

すべてはブランド力の無さを、株式会社と言う「格」でカバーするためです。

もしフランチャイズに加盟したのなら、その時点でブランド力を手に入れてますから、経営者自身は法人だろうと個人だろうと関係ありません。

開業当初から実際に成功しているノウハウを得られる

私はほぼ営業しか知らずに独立しました。

しかも、その営業も会社から与えられた商品を、会社から与えられた条件の中で販売する営業です。

得意先ごとに小さな企画を提案したりはしていましたが、所詮営業マンレベルの話です。

自分でマーケティングなんかもしたことがありませんでした。

そして独立後、私の考えた営業戦略、施策は見事に空振りします。

結局、泥臭い飛び込み営業を頑張って、運良くここまで生き残っています。

当初考えた作戦を実行するために、大金を無駄にしています。

フランチャイズで独立したなら、開業前に本部からノウハウを伝授してもらえます。

他の加盟店の成功例を、開業と同時に水平展開で実行する事ができます。

当然、独立に失敗する可能性は低い、逆に言うと成功率は高いと言えるのではないでしょうか。

フランチャイズで独立すると同業者の情報が得られる

独立して事業を開業すると、基本的には同業者はライバルになります。

知り合う機会がまったくないわけではありませんが、腹を割って、膝を突き合わせて話しをする事は皆無です。

自社の内情を話し合う事はまったくないと言って良いでしょう。

同業者の事を知る情報源としては、得意先や仕入先、外注先等、同業界他業種の関係者しかありません。

つまり、同業者の正確な情報源はないのと同じです。

同業者の情報不足によるガラパゴス化の恐怖

実際に独立して事業を開業してみるとすぐに分かりますが、同業者の情報がないのはなかなか怖い事です

業界のトレンドの事を、自分だけが知らない可能性があります。

ある商材についての相場が分からず、無駄に利益を削ってしまったり、反対に業界の感覚からはかけ離れたぼったくり価格設定をしてしまったり。

自分だけが時代に取り残されたりしている可能性もあるわけです。

だから私は、仕入先のメーカーや商社の方と、よく話しをさせていただくようにしています。

同業者から仕入れをしたりもしています。

ただ、これらの方と話していても、正確な情報は入って来ないと思っています。

自社に不利な事、他社に有利な事は教えてくれませんから。

仕入先である同業者と、メーカーや商社の営業マンの話から、世間の雰囲気を察知する。

そんな感じで、知らず知らずにガラパゴス化したりしない努力をしています。

でも、実際はもう、諦めています

私の知らない方向へ業界が動いていたとしても、その上でお付き合いいただけるお客さんを大切にしていれば良いと考えています。

これでは、今後この仕事で事業拡大して行くのは難しいとさえ思いますが、それも仕方ないと思っています。

同じフランチャイズ加盟店の貴重な情報

フランチャイズで独立すると、同じように開業した同業者でもある仲間が、チェーンによっては全国にいたりします。

他加盟店とのコミュニケーションが可能かどうか、フランチャイザーの考え方による違いはあるのでしょうが、少なくとも、業績を向上させるためならば、本部からフランチャイズ加盟店の情報を教えてもらえるでしょう。

本部にとっても、それはメリットのはずですから。

しかも、同じ仕事をしている、まったくの同業者のタイムリーでリアルな情報です。

これがあるのとないのでは、事業をしている安心感が全然違います。

上記の私の事例から、それはお分かりいただけるのではないでしょうか。

仕入れの際にフランチャイズチェーン全体のスケールメリットを享受できる

フランチャイズで独立するメリットとして、開業してすぐにブランド力を手に入れて、成功率を上げる事ができるのは、すでにお話しした通りです。

それにも関連する事なのですが、フランチャイズで開業する事で、大手と同じスケールメリットを享受する事ができます。

ミクロな会社は得意先の恩情で生き残るしかない

私は実質ひとりで会社経営しています。

同業他社が掃いて捨てるほどある中で、本来私となんて取引しないような得意先ともお付き合いいただいて、しかも大きな金額の取引をしていただいたりしています。

お客さんによっては、商品ごとを見ると、大手の競合他社と比べると高い買い物をさせてしまっている事もあるはずです。

それを見て見ぬふりと言うか、気にせずに私を使ってくれています。

それは、私から仕入れる事に価格以上のメリットがあったり、私を応援して気遣ってくれていたり、そんな事があるのだと思います。

結果、大変ありがたい事に、私は売上と利益をいただけています。

本当にありがたい事なのですが、これは本来好ましい事ではないと思っています。

はっきり言って、私は運が良いだけです。
普通はこうは行かないでしょう。

こう言ったお客さんがいなければ、とっくに潰れています。

ミクロな会社の限界

現状はお客さんのご厚意があって、それに甘え、生き残れています。

でも、私が扱っている商品は、他社で扱っているものとまったく同じだったり、機能としては変わらないものばかりです。
商品としての差別化なんてありません。

本来は価格面でも、できれば安く、最低でも他社と同じ水準で購入していただき、お客さんに貢献したい所です。

でもそれは無理です。

なぜなら、一人ぼっちのミクロな会社だから

どう頑張っても、営業マンが20人いる会社と同じ条件で商品を仕入れる事はできません

当たり前の話です。

フランチャイズで開業して手に入る全国チェーンのメリット

では、フランチャイズで独立して開業したならどうでしょう。

先ほど「かつ丼の店おかもと」と「かつや」の話がありましたが、これで比較すると明らかですよね。

あなたが仕入業者だったら、この両者、どちらに取引してもらいたいですか?

方や数百店舗のチェーン店、方やいつ潰れるか分からない個人店

営業に行くとしたらどちらですか?

それはそのまま、全国の業者が考える事です。

そうすると、チェーン店の仕入先は、全国レベルで競合します。

個人店では、全国的にはまったくと言って良いほど競争力のない、地元の業者2軒くらいの競合。

それはもう、見比べればびっくりするくらいの仕入価格の違いを生みます。
一割二割の話ではありません

この力が、独立当初から享受できるとなると、これほど心強い事はありません。

まとめ

これまで見てきたように、フランチャイズで独立するのと、個人で開業するのでは、スタート時点で大きな違いがあります。

でも、ご存じの通り、かく言う私はフランチャイズで独立していません。
まったくの独自に準備し、独自の考えで開業しました。

とても苦しい思いはしましたが、フランチャイズに加盟しなくても、生き残れています。

フランチャイズでの独立には、良い事ばかりではなく、加盟金やロイヤリティーなどの金銭的な問題、本部の規約に縛られる自由度的な問題があります。

一方、私の知り合いでは、フランチャイズに加盟して、スケールメリットとブランド力を享受しながら、本部の規約に縛られる事なく、自由に経営している方もいます。

独立して事業を開業して生き残ると言うのは、本当に難しい事だと思います。

まずは0を1にする事が最優先。
それを考えるのであれば、フランチャイズでの独立は、一考の余地があると思います。

0から立ち上げて1にできれば、それから事業展開して行く事も考えられるわけですから。

まずは、色々なフランチャイズチェーンの情報を調べて、自分にできる事、やりたい事、加盟金やロイヤリティーの有利な条件の所を、詳しく調べてみてはいかがでしょうか。

フランチャイズチェーンのチェックリスト

  • 自分がやりたい事か
  • 自分にやれる事か
  • 本部のバックアップ体制はどうか
  • 加盟後の自由度はどうか
  • 開業費はいくらか
  • 加盟金はいくらか
  • ロイヤリティーの条件はどうか
  • そこからの事業展開は計画できそうか

フランチャイズ加盟からの事業展開例

調査段階
 1.フランチャイズチェーンを調査
 2.気になるチェーンがあれば資料請求
 3.諸条件を調べて実際に聞いてみる

開業後
 1.本部のバックアップを受けまくりとにかく生き残る
 2.3~4年事業経営の実績を積む
 3.事業展開を計画
 4.事業経験を前面に打ち出し融資を受ける
 5.儲かる事業へ挑戦

 

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