事業を廃業すると言う事

新聞を見ても、テレビを見ても、ネットを見ても、ニュースはコロナ一色ですね。

他に楽しいネタはないのかな?と思いますが、時節柄仕方がないですね。

そんな中、何日か前に私の地元関連のこんなニュースを見つけました。

北海道の融資の相談が1万件超え
すすきののスナック1ヶ月売上ほぼゼロも

1ヶ月ゼロと言うのは、さすがに全部がコロナのせいなのか微妙な部分もありますが、でも札幌市内中心部の人の少なさを見ると、あながちあり得ない話でもないのかなと思ったりします。

あるネットユーザーの事業の廃業に関する意見

ところで、私はYAHOO!ニュースを見るのが好きです。

そしてそれに関連して、コメント欄を見るのが好きです。
ヤフコメと言うやつですね。

人のコメントが面白いとかそう言う事ではなくて、色々な人の色々な意見を見て、自分がそのニュースに対して持った感想と、他の人の意見の違いを見ています。

自分がどれだけ世間とずれているかチェックしているような感じでしょうか。

今回のこのニュースに関して、こんなコメントがありました。

「運転資金がもたない店は廃業した方が良い。」

さらにこれに対して、おそらく事業者と思われる方が、こんな感じのコメントをしていました。

「無責任で他人事の意見だ。
簡単に廃業とか言うな。

経営者はどんな思いで頑張ってると思ってるんだ。
家族や従業員の生活を背負っているんだぞ。」

言葉は全然違ったと思いますが、こんな内容だったと思います。
なんとなく怒りのオーラを感じますよね。

私は最初のコメントの方に特段怒りを感じたりはしませんが、確かにこれは、起業したり、事業に携わった経験のない人の意見だろうなとは思いました。

実際、事業を廃業すると言うのは大変な事です。

そのせいで、儲かっていないから本当は辞めたいけど辞められずに続けている経営者の方は多いのだそうです。

廃業に関わるお金の問題

まず廃業するのが大変な理由に、お金の問題があります。

借金が残る

ビジネスをしていれば、企業には借入があるのが普通です。

まったくの無借金ならば良いですが、借入があるならば、それはそのまま経営者自身の借金として残ります
個人事業主でも法人の社長でも。

「法人の借金ならば社長個人には関係ないでしょ?」と言う意見を聞く事もありますが、それは違います。

確かに法人と個人は別人格の扱いになるので、借入金自体は法人の借金なので、社長個人とは無関係です。

でも実際は、法人の借入はよっぽどの優良企業でない限り、誰かが保証人になっています。
ほとんどの場合、それは社長でしょう。

なので、自己破産でもしない限り、廃業後、社長には借金が残ります。

自己破産なんてした日には、それ以上に過酷な人生が待っています。

各種の解約に関わる費用の問題

例えばテナントを借りてお店を経営していた場合、その物件を清算しないといけません。

もし契約時に原状回復の義務の要綱があったら、それを実行しないといけません。

場合によっては大変な金額になる事でしょう。

備品の処分

私は去年、事務所を引っ越しており、その際にいくつか不要になったものがありました。

具体的には机や棚などです。

起業時に、どれだけの物が必要なのか分からず、買い過ぎてしまった物たちです。

それをリサイクルショップに持って行きましたが、買い取ってもらえませんでした。
買った時にすでに中古品だったと言う事もあるでしょうが。

結局、スチール製品だけは、素材として転売できるようで、タダで引き取ってくれましたが、他は費用を払って廃棄しました。

私一人が仕事で使う程度の、その中のごく一部だったので、まだ少額で済みましたが、これが一事業の備品を全廃棄と考えると、結構な金額になる事でしょう。

売掛金と買掛金の清算

売掛金と買掛金があった場合には、それを清算しないといけません。

買掛金よりも売掛金が少なければ、追い金は発生しませんが、買掛金の方が多い場合には、生産の時点で支払いが発生してしまいます。

廃業に要するエネルギー

金銭面以外にも、廃業には大変なエネルギーを要します。

得意先との調整

まず得意先が困ります。

廃業の主旨を説明し、廃業の日までに自身の代わりを探してもらわなければいけません。

大変な迷惑をかけてしまいます。

仕入先や外注先との調整

そして仕入先や外注先。

もし支払うべき買掛金や外注費等があるならば、もちろんそれを支払わないといけませんが、それ以上に、仕入先や外注先に対しては、売上や仕事をなくしてしまう事になります。

それまで協力してくれた方に対して、とても申し訳ない事です。

誠意を持ってお詫びをしないといけません。

従業員やその家族に対する責任

そして、コメント欄で返信した方の言葉にあった通り、経営者は自身の家族はもちろん、従業員とその家族の生活を担う責任も背負っています。

実質1人で経営している私でさえ、もし廃業したら妻も失業します。

義母や子供達もアルバイト先を失います。

そして家族全員、一家の収入の柱を失います。

複数の従業員を雇用しているのならば、その人数分の掛け算です。

自分が苦しいからと言って、これを放棄する事はそう簡単にはできないし、するとしたら相当なエネルギーを要する事でしょう。

起業して事業を開始すると言う覚悟

このように、起業して事業を始めると言う事は、失敗した時のリスクの他に、廃業時には大変な責任とエネルギーを要すると言う事になります。

しっかりとした覚悟を持って、失敗して倒産したり廃業したりする事にならないよう、勉強や準備を進めて行きましょう。

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