お客様は神様ですか?

世の中はマスク不足が続いています。

そんな中、来月、私の会社にマスクが入荷する事になりました。

私が入荷できるくらいなので、おそらく、これからは少しずつ流通し始めるのではないでしょうか。

痛恨のミス

仕入先からマスク入荷可能の話をいただき、すぐに、あるお客さんに連絡を入れました。

ここの所ずっとマスク不足で悩まされているお客さんです。

即答で手配の依頼をいただきました。

ただし、約1か月後の話です。
しかも、ものすごく高いです。
これまで業務用で流通していた価格の、10倍以上の価格です。

それでも確保しておきたいとの事で、言われた通り10,000枚を手配しました。

正確に言うと、言われた通り10,000枚を手配したつもりでした。

仕入先から無事に手配完了の連絡を受け、すぐにお客さんに報告の電話をしました。

仮にA社さんとします。

私:
無事手配完了しました!
来月入荷次第、すぐに10,000枚お届けしますね!

A:
了解。ありがとう!
えっ・・・!?10,000枚!?

私:
はい!言われた通り10,000枚です!

A:
5,000枚って言わなかった?

私:
えっ・・・!?

A:
えっ・・・!?

焦った私は、

すぐに仕入先にキャンセルの電話をしました。

その回答は
「特別対応品なので、キャンセルできないです・・・。」

おそらく、私がケース数を間違えたのでしょう。

A社さんに責任を転嫁するわけにも行かず、かくして弊社には行き場のない5,000枚のマスクが入荷する事が決定してしまいました。

いきなり抱え込んでしまったリスク

マスク5,000枚程度の在庫は、平常時なら問題ないんです。

いつもなら20,000円足らずの在庫です。
置いておけば、その内売れてなくなります。

でも今回は20万円超えです。

在庫として置いておいて、世の中にマスクが流通するようになってマスク不足が解消されたら終わりです。

しかも、入荷するのは1ヶ月後。

その時にはどうなっているか想像できません。

今の流れだと、マスクの需要は世界に広がっていますから、今後は世界中で取り合いになります。

もし今後、ある程度日本に入ってくるようになっても、一般家庭に潤沢にストックされるまで、需要過多は続くでしょう。

1ヶ月後に十分な量が流通しているとは、まず考えられません。

でも、何が起きるか分かりません。

今すでに、私の知らない所で、中国から大量のマスクの出荷が始まっているかも知れません。

日本国内の各企業が作り始めたマスクが、医療現場で充足されるようになり、一般にも今より格安で出回っている可能性だってあります。

コロナが落ち着き始めてマスクの需要が減っていたりするかも知れませんが、それは喜ばしい事なので良しとします。

そもそも、この混乱に乗じてマスクを高く売り捌いて一儲けしてやろうと言う気が私にまったくないのは、この記事の通り。

コロナショックに乗じて、マスク転売等で便乗商法をしている方がいます。静岡県議の代議士先生もマスク販売で一儲けしていたそうです。それについて考えてみました!の巻

つまり、私にとってこの二十数万円の在庫は、リスク以外の何物でもないのです。

マスクがリスク。

なんちゃって。

お客様に泣きを入れる

さすがに焦りました。
結構焦りました。

そこで、方々の取引先にご協力のお願いをして回る事にしました。

現在のマスク不足の状況を考えれば、ネットで買うよりはずっと安いし、多くの方が飛びつくであろう話です。

でも、1ヶ月後の状況は分かりません。

高い物を買わせてしまう結果になるのは嫌なので、そうなってしまう可能性を説明して、それを承知でお付き合いいただけるならご協力お願いします、と説明しながら。

行ける所には直接お伺いして、その日行けない所には、LINEや電話で連絡してお願いしました。

結果、お昼を待つことなく、あっという間に予約注文でいっぱいになりました。

周りの方に協力してもらえる心を育てたい

ご協力下さった方の中には、もちろん、1ヶ月後にマスク不足が解消しているとは思えないからと、冷静な判断で予約してくれた方も多いです。

一方で、高いマスクである事、1ヶ月後にはもっと安く買える可能性がある事、そう言ったリスクを承知の上で、私を助けるために協力してくれた方もたくさんいます。

本当にありがたかったし、嬉しかったです。

こう言う方々に支えていただいて、今の私があるのだと、改めて実感しました。

私は起業当時、こんな風に感謝の気持ちや人の気持ちのありがたみを感じられる人間ではありませんでした。

東証1部上場企業に勤め、その会社に在籍していると言うだけで、自分の実力なんかは屁みたいなものなのに、完全に勘違いしていました。

担当先の、一人で頑張る社長さんを、今の私のような方達を、偉大な諸先輩方を、上から目線で馬鹿にしていました。

もしあの時、今のように人に対する思いを持てていたら、倒産寸前になって死にそうな思いをする事も、きっとなかったんだろうなと、本当に思います。

起業前の私には、ものすごく大切なものが欠落していました。

人に対してありがたいと思う心感謝の気持ち、起業をするなら絶対に持っていた方が良いです。

今日から、今から、何に対しても感謝をする心、人を大切に思う心、

意識して育てていきましょう。

きっと周りの方々が、あなたを成功に導いてくれるようになると思います。

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