経営危機のホテルから学ぶ経営者にとって大切な事

私のお客さんで、某観光ホテルさんがあります。
仮にS社さんとします。

S社さんは、地元では名の通ったホテルで、優良企業さんです。

聞く人が聞くと、「なんでおたくがS社と取引できるの!?」と言われてもおかしくない企業さんです。

私にとっては起業当初からお世話になっているとても大切なお得意先で、取引額が2番目に大きな大変ありがたい大得意先です。

でもそんなS社さんでさえ、今は苦境に立たされています。

優良企業ですらピンチ

先日、支配人とお話しをしていた時の事。

支:
うちもやばいよ。全然客いないもん。
今仕入先で売り上げあるの、あんただけだよ。

私:
お気遣いいただいて、本当にありがとうございます。
御社がそんなにヤバいなら、この辺のホテルは皆さん、しゃれにならない事になってるでしょうね。

支:
そろそろ潰れる所が出てくるかもね。
うちもこれ、1年続いたら本当に潰れるかも知らんわ。
でも社長はのんびりしたもんだよ。危機感がないもん。

私がここまで生き残って来られたのは、このお客さん、と言うかこの支配人のおかげによる所が大きいです。
おかげ率、超高めです。

今も大変ありがたいお取引をさせていただいています。

もしこことの取引が無くなってしまうと、会社が潰れはしませんが、今後コロナが終息したとしても、多大なダメージが残ります。

ただ、S社さんは本当に優良企業です。

ちょっと事情があって、私はS社さんの財務状況を、ほんの少しだけ知っています。

ここが潰れるなら、北海道内のその他の同業者は多数が潰れる事でしょう。

そんな事は自治体と地元の銀行が阻止しようと動くと思います。

もし、自治体と銀行でもS社さんを救済できない状況であるならば、S社さんの前に私が倒産しています。

さらに、私のような超身軽なスーパーマイクロ法人が身動き取れなくなるようなら、もう少し大きな中小企業の多くはもっと厳しいでしょう。

その時は経済自体が壊滅です。

S社さん倒産の時はそんな状況なので、それを心配しても仕方ないと開き直っています。

ピンチでも動じない経営者の姿勢

ところで、支配人はこうおっしゃっていました。

社長はのんびりしたもんだよ。危機感がないもん。

多分ですけど、今この状況で危機感のない経営者はあまりいないと思います。

ましてや、S社さんはそれなりのサイズのホテルさんです。

固定費は絶大でしょうから、おそらくキャッシュは恐ろしいほどの勢いで減り続けていると思います。

一番危機感を抱いているのは、当然社長だと思います。

でも、幹部社員である支配人はそれを感じていない。

つまり、この危機的状況にも、社長は動じずに構えていると言う事。

素晴らしいですよね。

もし、会社が苦境に陥った時、社長が右往左往しながらオロオロ、イライラ、カリカリしていたらどうでしょう。

どこかの国の宰相のように、優柔不断で自分では政策を決断できず、指示が出たと思ったら信じられないくらい笑えるものだったりしたらどうでしょう。

社員は不安になりますよね。
士気が下がりますよね。
離脱する方が続出するかも知れません。

S社の社長さんは、必ず何かを考えているはずです。
会社を潰さないための方策を。金策を。

社内の誰よりも焦りながら。
泣きそうになりながら。
それを表には出さずに。

私の会社は従業員が家族だけなので、私自身には組織のトップと言う意識がありません。

でも、今計画している新規事業を立ち上げたら、そこには必ずスタッフが必要になります。

そう言う立場になった時、このS社の社長さんの姿勢を思い出して、苦しい時にもドーンと構えていられるような経営者になりたいと思いました。

頑張ります!
多分無理だけど!

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