起業する前に奥様を説得して協力してもらう事は不可欠

起業前の重要なミッション、それは嫁の説得

起業の準備を進めるにあたって、とても大事な事があります。

それは、パートナーを説得する事です

私は男性なので、私の経験を基に言わせていただきますと、特にあなたが既婚の男性ならば、もし奥様を説得できないのならば、起業はするべきではないと、声を大にして言いたいです。
(ここでは私の事例をお話しするので、パートナー=奥様で統一させていただきます。)

その理由は、何かあった時、いや、何かなくても、あなたの事業を一番応援してくれるのは、おそらくあなたの奥様である事です。

起業と言ういばらの道

独立すると言う事は、本当に厳しい環境に身を投じる事です。

多分、あなたが今思うより、はるかに厳しい現実が待っている。
・・・かどうかは分かりませんが、少なくともその可能性は高いです。

私もそうでしたが、なぜか起業を決意した方は、楽観視している方が多いです。
まるで自分だけは失敗しない事が決定しているかのように、何故か自信満々です。

繰り返しますが、私もそうでした。

私は開業前のある時期、札幌市産業振興センターさんで開講している起業塾と言うセミナーに参加していました。
確か、週末に3~4回通って、ほぼ丸1日受講するような形だったと記憶しています。

そこで何人かの方と親しくなりました。
今も交流のある方もいらっしゃいます。

その時に見ていて思ったのは、いかに自分が人よりも念入りな準備を進めているのかと言う事実でした。

私のように準備を進めていると思われる方は、いたのかも知れませんが、皆無に見えました。

それが余計に私に自信を与えてしまいました。
私は人よりも準備をしっかり進めている、勝算もある、失敗する訳がない、くらいに考えていました。

結果、倒産寸前まで行きました。

とてもつらい思いをしました。

「人よりも入念な準備を進めていた」私でそうなのです。
そうでない方は、もっと苦戦すると思います。

実際、すでに廃業している方、音信不通の方、今は事業が副業になってしまっている方、残念ながら何人もいらっしゃいます。

奥様は誰よりも強力な協力者

開業後の事業が上手く行かず、辛い思いをしている時、誰が一番応援してくれるのかと言うと、奥様だと思います。

私の話をさせていただきます。

私は2016年に会社を設立し、起業しました。
実際に営業を開始したのは6月の事です。

最初、日本政策金融公庫、札幌信用金庫(現北海道信用金庫)から、合計450万円ほどの融資を受けました。

自己資金も用意し資本金300万円は全額自己資金、それ以外にも開業に関わる備品は数十万円分購入済み、つまり800万円以上の資金を手に起業する事ができたのです。

店舗を構えたりしたわけではないので、その内の多くは運転資金として残っていました。

さすがに余裕だと思っていました。

信金さんからの融資は、開業後数か月経ってからだったのですが、それ自体も本当は必要ないけど、今後を見据えたお付き合いと実績作り程度に考えていました。

それが1年も経たずに、残金20万円です。

本当に恐ろしいほどの勢いでお金が飛んで行きました。
みるみるお金が減っていく恐怖は、言葉では伝えられないほどのものです。

その時の実際の通帳がこちら

この時の精神状態と言えば、それはもうどん底です。
いや、どん底よりもっと低い所に沈んでいました。

一度目の起業失敗と同じくらいだったかも知れません。

くわしくはこちら

起業に失敗した私の実際の事例です。再就職できたのは幸運でしたが、借金も抱えてとても悲惨な末路を辿ります。私の地獄の8か月の体験談をご覧ください!の巻

前勤務先で心療内科に通い、うつ病と診断されて事もありましたが、その時よりもはるかに厳しい精神状態です。

くわしくはこちら

起業のために退職を決めたら、どのようにやって行くのかを検討します。その前に、もしビジネスモデルが固まっていなければ、何の業種で独立するのかを検討しなければいけません。私の場合はこう考えました!の巻

前勤務先での辛い時期は、妻には辛い思いをしている事を話していませんでした。
言ってもしょうがないし、何の解決にもならないし、力にもなってくれないと思っていたので。

「ちょっと最近眠れなくて、睡眠不足で体がきついから、心療内科に行って眠剤でももらって来ようかな」くらいの軽い口ぶりで病院に行っていました。

でも、今回はさすがに気づかれました。

黙ってもいられませんでした。

仕事が上手く行っていない事、不安と恐怖でとても普通でいられない事を、素直に話しました。

妻はこう言ってくれました。

「大丈夫。一緒に頑張ろう。私も働くから。」

それから毎日、妻は一緒に寝てくれました。

私は早寝早起きなので、9時半くらいには寝ています。
そんな早い時間から付き合って寝てくれました。

一生懸命励ましてくれました。
頭を撫でたり、体をさすったり、子供みたいな慰め方もしてくれました。
振り返ると恥ずかしいのですが、それが落ち着くほどの精神状態だったのです。

それと、妻は当時、股関節を悪くしていました。
手術して間もない時で、本当はとても働きに行けるような体ではなかったんです。

それでも働きに行くと言ってくれました。

本当にありがたかったです。

私は、この頃に妻が作ったお弁当に添えてくれたり、事務所の机に置いてくれたメッセージのメモを、今も大切に取っておいています。

この時の感謝の思いと、辛かった気持ちを忘れないように。

奥様を説得する方法

このように、本当にピンチに陥った時、一番の理解者であり、応援してくれるのは、奥様であり家族なんだと思っています。

そして、私が経験したような時期は、程度の差こそあれ、起業したのなら誰にでも来てもおかしくない事です。

そういう意味でも、起業前にしっかりと奥様と話し合い、理解してもらう事は、とても大事な事だと思っています。

とは言え、妻は最初から私を応援してくれていたかと言うと、そうではありません。

むしろ逆です。

私が会社を退職する事、独立する事には、激しく反対していました。

まあ、一度失敗している人間なので、当たり前ではあるのですが、反対していた一番の理由は、そこではなかったと思います。

それは、当時の経済的な環境にありました。

東証1部上場企業に勤めていて、周りの友達の旦那さんよりも高い給料をもらっていて、何不自由ない暮らしをしていますから、わざわざそれを捨てて一度地獄を見た起業家の道にもう一度身を投じるなんて、とても二つ返事で賛成できる事ではなかったのはよく分かります。

まして、当時の私がうつ病だった事は言ってませんから、会社でどんな思いをして仕事をしていたか知りません。

むしろ、自分の旦那は順風満帆で優秀なエリートビジネスマンだと思っていたかも知れません。

私が嫁を説得して起業に漕ぎつけたやり方

ではどうやってそんな妻を説得したのか?

ポイントは3つです。

 ◎この起業は将来のためであり、ネガティブな独立ではない事を説明する

 ◎本気で準備をしている姿を見せる

 ◎事業計画書を見せて勝算を示す

妻にとっては、要は生活が安定していれば良いわけです。

それを伝えれば良いわけです。

◎この起業は将来のためであり、ネガティブな独立ではない事を説明する

会社が嫌だから、仕事を辞めたいから、逃げるように退職して独立、では誰も応援してくれません。
これは、金融機関へ融資の申し込みをする時なんかも一緒でしょう。
そんな後ろ向きな理由で起業する人に、普通はお金を貸したいと思いませんよね。

実際の所、私の場合はほぼこれが動機だったのが本当の所です。

でも、それを超える動機を持って準備していました。

独立して不安定になるのは確かに事実。
でも、サラリーマンとして働いていたら安泰か?と言えば、必ずしもそうではないはずです。

私がいた会社の場合は、その当時東証1部に鞍替えして数年の、とても勢いがある状態でしたので、倒産したりする可能性は少しも感じられませんでした。

だけど、現場では社内で圧力を感じて辞めざるを得なくなり退職していく人、閑職に追いやられる人、そんな人を何人も見てきました。

会社が倒産しないとしても、そんな状況で仕事する事が、将来安泰と言えるでしょうか?

もし辞めざるを得なくなった時、年齢も取っていて、体も動かない知恵も働かない状態になっていたら、まともに再就職なんてできません。

それこそ家族にとっては取り返しがつきません。

 会社にいても、起業しても、どちらにしてもリスクがあるのであれば、将来自分は自分の事業でやって行けるように、今からなっていたい。

 老後の夫婦生活を、経済的にも精神的にも豊かに送れるようになっていたい。

 子供たちが社会に出て困った時には、助けてあげられる力を持っていたい。

 これから生まれてくるであろう孫達を思い切り甘やかして可愛がり、幸せな老後を送りたい。

そのために起業して成功したい旨を一所懸命話しました。

すべては家族の将来の幸せのためだと。

◎本気で準備をしている姿を見せる

自分の中で退職と独立を決意した時から、私は狂ったように本を読み、セミナーに出かけ、資格を取得するために勉強して試験を受けに行くようになりました。

私は元々、それほど本を読む方ではありませんでした。
年に数冊程度を読むくらいでした。

それが突然常に勉強するようになったのです。テレビや漫画は見なくなったし、ゲームもまったくしなくなりました。
今は漫画読みまくり、アニメ見まくりですが。

そんな生活を続けて1年後くらいに、妻に計画を打ち明けました。

そして、それからも開業するまで、寝室の一角に作った私専用の事務スペースに張り付き、ひたすら事業計画書の作成と、諸々の準備を進めていました。

とにかく本気の姿を、長い時間かけて見せ続けたのです。

◎事業計画書を見せて勝算を示す

そして完成した事業計画書を見せました。

実際、妻には何の事か分かりません。
業界の事とか、難しい言葉で書き連ねられてますから。

でも確かな勝算を持っている事は伝えました。

そして、それを現役時代はバリバリのキャリアだった親戚の叔父叔母や、今は同じく起業して社長になっている友達に、妻がいる前で見てもらい、感想をもらったりしました。

そんなこんなをしているうちに、妻は折れたのか、本当に理解してくれたのかは分かりませんが、納得してくれました。

そして、今では前述のように、一番の理解者になってくれています

私が今年中に新しいビジネスを立ち上げようと準備している事も、いずれ将来的には起業を目指す方を応援するような仕事がしたいと考えている事も、話したら私以上に前向きに応援してくれます。

応援してくれる奥様の存在は本当に心強いです。

売上には1円にもなりませんが、それどころでなはない貴重な価値があるものだと思っています。

言葉で説得するのも大事なのかも知れませんが、それだけでは理解してもらえません。

言葉と、行動で説得しましょう。

勉強しまくって、とにかく本気の姿を見てもらいましょう。

じっくり作戦を練り、勝算がある事を伝えましょう。

あなたの人生のパートナーですから、あなたが将来思い描いている事に、きっと理解をして応援してくれます。

それがあなたの一番の力に、きっとなりますから。

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