先日、新型コロナウィルスの特別貸付の申込書を、日本政策金融公庫に郵送しました。
混雑していると聞いたので、行くのは嫌だったので。
数日後に、担当者の方からお電話をいただきました。
日本政策金融公庫の担当者からの電話
担:
融資のお申込みをいただきまして、ありがとうございます。
私:
いえ、こちらこそ。よろしくお願いします。
担:
本来ならお越しいただいて面談があるのですが、御社は過去に完済していただいた実績があるので、お越しいただかなくて大丈夫です。
この電話で必要事項だけお聞きして手続き進めますので。
私:
あ、そうなんですね。ありがとうございます。
実績、強し。
金融機関とのお付き合いにおいて、実績が重要と言うのは知っていました。
信金の担当者の方も、公庫の方も、そう言っていましたので。
※よろしければこちらの記事をご覧ください。
私は起業時に、日本政策金融公庫と、札幌市の制度融資を通じて地元の信金さんから創業融資を受けました。
元々信金の融資は、金融機関に対する実績作りのために受けたものでした。
(結果的には、その融資がなければ潰れていたわけですが。)
今、実績が大切と言う事が嘘ではない事を実感しました。
そして、電話での聞き取りの内容も、極めて簡素なものでした。
先方にとっても、このパニック状態の時だから、1件1件に時間をかけていられないのでしょう。
担:
一応、現状と借入金の使い道を教えていただけますか?
私:
弊社は飲食店とホテルを中心に取引していまして、書類に記入した通り、売上が激減しています。
このままの状況が続くと、将来的に資金がショートする可能性があるので、運転資金確保のために申し込みました。
担:
ありがとうございます。では手続きを進めます。
盛っていません。
質問されたのは本当にこれだけです。
とても簡素です。
言われた事は、もう一つあります。
多分、本来なら重要なポイントになるんじゃないかと思います。
担:
決算書を拝見すると、堅調に推移しているようですね。
私:
はい。おかげさまで。
担:
問題なさそうです。
私:
ありがとうございます。
今回のコロナ特別貸付は、審査が相当緩いようです。
その話は方々からも聞いています。
いくら何でも、そんなに簡単にバンバン貸し付けて、回収大丈夫なのかな?と心配になってしまいます。
コロナ終息後の景気回復のためにはやむを得ないと言う事なんでしょうね。
企業が倒産しまくっていたら、回復も何もないでしょうから。
融資申し込みに重要なポイント
今回のコロナ貸付は緩いので多分問題なく話が進みそうですが、本来なら以下2点は重要なポイントとなることでしょう。
・金融機関との付き合いの実績
・黒字企業である事
よく、こう言う事を仰る社長さんがいます。
「金利を払いたくないから、借金はしない」
「税金を払いたくないから、わざと赤字決算にする」
一見健全で儲かっている会社に見えますが、このような企業体質だと、不測の事態に陥った時、または飛躍のチャンスに恵まれた時、金融機関の協力が得られづらくなるようです。
金融機関とは常にお付き合いをして金利を払いながら、利益を出してちゃんと払うべき税金は払う、そんな体質の企業でありたいと改めて思いました。
とは言え、払わなくて良い税金の支払いは、しっかり回避しましょう。